分園しずく・そら

2024.07.23

ブログにたびたび登場する人形。クラスには、7体の人形がいて、そのひとつひとつに名前がつけられています。

当園では、人形もひとりのクラスメイトとして関わっており、大人の人形への関わり方を見て、子どもたちの人形への愛着も出てきています。

他者と関わりたい気持ちが出てきていますが、まだその手段や方法が分からないのが、この時期の特徴です。

関わりたい気持ちを満たす、自分のしてもらったことを再現するために、人形を活用しています。

今月は人形との関わりも含めて、遊びを紹介します。

 

椅子に座っているみらいさん(人形)の診察をしています。(1歳児クラスのお子さん)

お腹に聴診器をあて、みらいさんと目をあわせながら「はーい」と声をかけたり、優しくほほえみかけたりしています。

人形の名前も覚え、親しみを持ち始めています。

 

 

カカオさん(人形)と一緒に木馬に乗っています。

「カカオさん大丈夫?」と気にかけながら、いつもよりゆっくりとからだを前後に揺らし、木馬を動かしていました。

人形なので応えてはくれませんが、子どもたちの想像の中で声をかけています。

「カカオさん、楽しかったって。」「カカオさん、お出かけしたいって。」と、人形を介して遊びへと発展しています。

 

 

 

フェルトでできたスマートフォンを耳にあてながら、うなづき、おしゃべりをしています。

途中で「ん」と保育士に手渡し、電話をかわっていました。ご家庭でのおとうさん、おかあさんの様子をよく見ていることが伝わってきます。

模倣することが多いのも、この時期の発達の特徴です。

 

「きーろ」「ぴんく」「あお」と言いながら氷結皿に花はじきを分け入れています。

氷結皿がいっぱいになると、冷蔵庫にそっといれ、「ばいばい」と手を振っていました。

同じ色を集める、目に入った色を言葉で伝えるなど、色への関心も高まっています。

 

当園では「月刊絵本」といって、毎月子どもたちの年齢に合わせた絵本を1冊ずつ購入していただいています。

この絵本にはシンボルマーク(お子さん個人のマーク)が付いていて、担当保育士と1対1で楽しめる特別な絵本です。

ゆったりとした雰囲気の中で、大人のぬくもりや絵本の世界観に触れ、お子さんが好きなものや知っているものが出てくると、「いたー」と反応しています。

指差しや表情、言葉で、感じたことを表現していました。

積み木の形や向きを確認しながら並べ、積み木がずれると「おっとっと。」と、指先で慎重になおしていました。

まっすぐになった積み木に顔を近づけると「できたね。」と笑顔が見られました。

自分でできた経験の積み重ねが、自立へとつながっていきます。

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