2025.01.09
本園ふたば
保育室には、色、形、大きさ、重さ、触感などが異なる多様な玩具、素材、道具を用意しています。
こちらは、ウエットティッシュのふたを開けると中に様々な感触の布が貼ってある壁面遊具です。
こちらのお子さんは、一つひとつの素材に触れ、感触を確かめていました。そばにいる保育者が、「ふわふわだね」「ちくちくしてるね」とお子さんが触れた物を言葉で伝えると、振り返って目を見ては、また触っていました。何度も触れるうちに素材の違いに気づいていきます。
玩具や素材は、一つの遊び方だけでなく、お子さんによって様々な使い方のできる物を置いています。同じ素材でも、単体で使ったり、組み合わせるものを変えたりすることで違った遊びをすることができます。
こちらのお子さんは、壁面につけてある太いホースにチェーンを入れています。少し高さがあることで、つま先立ちでバランスを取り、ゆらゆら揺れるチェーンをそっと穴の中に入れていました。下から出てくることに気づくと、出てきたチェーンを拾ってまた上から入れていました。こちらのお子さんは、同じチェーンを、1本ずつ伸ばした状態で床に並べています。両腕をチェーンの幅に広げ、そのままそっと床に置きます。1本置けたらまた次というように、自分の前にたくさんのチェーンを並べていました。
同じくチェーンを並べているお子さん。床ではなく、足の上に並べていました。両腕を広げ、チェーンを伸ばした状態で置くのに加え、自分の足に並べるので身体の柔軟性も必要になります。身体の動きによって、チェーンを並べている足と反対の足が上がってしまうなどバランスが不安定になる中で、何本も重ねるように並べていました。
保育者は、子どもがしていることを観察して、子どもが時々、「こんな感じ?」「これ、ちょっとできない」という顔でこちらを見た時に、応答やほんの少しの助けをしています。
話は変わって、身体を使った遊びの様子です。クッションを使うことで、安全に立ったり座ったり腹ばいになったりといった動きをしています。
今までは、立ち上がるのがやっとといった様子のお子さんが多かったのですが、歩行が安定してきてクッションの上を歩くこともできるようになってきました。踏むたびにクッションがへこみ、不安定になるので、足の感覚や自分の体勢を意識しながら歩くことができます。子どもは模倣することが大好きなので、誰かが登ると、真似をして登っています。
チェーンの所でもありましたが、歩行が安定するにしたがって、つま先立ちも増えてきました。
こちらのお子さんは、吸盤がついている玩具を、全身を伸ばして取ろうとしています。左の手にも吸盤のついた玩具を持っているので、つま先立ちでぷるぷるしながら吸盤を取ろうとひっぱっていました。子どもたちにとっては、ちょっと頑張ればできそうということが、挑戦したいことにつながります。あえて、ちょっと高い所に吸盤をつけ、頑張っている姿を見守っています。 こちらのお子さんは、平均台にマットをかけたものに、またがるようにしています。高さのある所にも登れるようになってきました。子どもたちの動きを見ながら、マットで勾配を作り、またがる、よじ登るといった全身を使った遊びも取り入れています。また、マットの上なので、登り降りだけでなく寝転がるといった遊びをすることもあります。様々な動きを組み合わせることで、全身の動きのレパートリーを増やしています。